理学系

数理科学コース

解析学1

科目分野 理工学部
選必区分 選択
担当教員
[ローマ字表記]
守安 一峰 [Kazumine Moriyasu]
授業形態 講義

授業の目的

測度やルベーグ積分等の定義と基本的な性質を正しく理解する。さらに,極限と積分の順序交換に関する定理などルベーグ積分の有用性を理解し,それらを正確に運用する力を習得する。

授業概要

集合の長さ,面積,体積などの一般化概念として,測度論とルベーグ積分について講述する。測度論は,積分論の土台であり,現代解析学や現代確率論を展開する上で必要不可欠な理論である。本授業では,測度論について学んだ上で,測度論に基づくルベーグ式の積分論を理解する。ルベーグ積分の特徴と,これまでに学んできたリーマン積分との相違点を理解し,ルベーグ積分に関する主要な結果とそれらを正確に運用する力を習得する。

到達目標

測度の概念を理解し、確率論やルベーグ積分につなげる

授業計画

第1回:はじめに(リーマン積分とルベーグ積分)
第2回:準備1(集合・数列)
第3回:準備2(可算集合・開集合)
第4回:外測度
第5回:外測度0の集合
第6回:測度の定義
第7回:測度の性質
第8回:可測関数
第9回:単純関数
第10回:単純関数のルベーグ積分
第11回:ルベーグ積分の定義
第12回:ルベーグ積分の性質
第13回:ルベーグの収束定理1(ファトゥーの補題)
第14回:ルベーグの収束定理2(優収束定理)
第15回:リーマン積分とルベーグ積分
定期試験

教科書

はじめてのルベーグ積分/寺澤順 著,:日本評論社,2009, ISBN:9784535785441

キーワード

測度、ルベーグ積分