加工学1
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 必修 |
担当教員 [ローマ字表記] |
石田 徹, 溝渕 啓 [Tohru Ishida, Akira Mizobuchi] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
我々は様々な機械を利用して便利で快適な生活を営んでいるが,これらの機械を製作するためには何らかの生産加工技術が必ず寄与している。機械の機能や性能および信頼性などは,突き詰めると,その機械を構成する一つ一つの部品の寸法や形状の正確さや精密さおよび表面の滑らかさや状態に依存する。したがって,所望の寸法や形状および表面を有した部品を効率よく生産する技術はモノづくりの根幹をなすといえる。そこで本講義では,生産加工技術の一角を占める切削加工と研削加工およびこれらの機械加工法を実現する工作機械について学習することによって,所望の寸法や形状および表面を具現化するためのモノづくりの代表的な手法を習得する。
授業概要
代表的な機械加工法である切削加工と研削加工についての基礎理論を習得するとともに,これらの機械加工法を実現する工作機械についての基礎知識を獲得することを目的とする。本講義では,切削加工や研削加工について,工具と工具材料,加工の原理とメカニズム,加工に伴う諸現象を教授し,さらに,切削/研削加工用工作機械とその特徴を解説する。これにより,所望の材料に所望の寸法や形状および表面を付与するという生産加工技術の目的を果たすための基礎的素養を身につける。
到達目標
- ?削加工における工具と工具材料,加工の原理とメカニズム,加工に伴う諸現象について説明できる。
- 主な?削加工用工作機械(旋盤,フライス盤,ボール盤)とその特徴を説明できる。
- 研削加工における工具と工具材料,加工の原理とメカニズム,加工に伴う諸現象について説明できる。
- 主な研削加工用工作機械(平面研削盤,円筒研削盤,内面研削盤,心なし研削盤)とその特徴を説明できる。
授業計画
- 切削加工の基礎
- 切削工具の材料と形状
- 切りくずの形態
- 切削加工のメカニズム(1)切削抵抗
- 切削加工のメカニズム(2)切削動力
- 切削加工で発生する諸現象
- 旋削加工と旋盤
- フライス加工とフライス盤(1)基礎
- フライス加工とフライス盤(2)特徴
- 穴あけ加工とボール盤
- 研削加工の基礎
- 研削砥石の構成
- 研削加工のメカニズム
- 研削加工で発生する諸現象
- 平面研削・円筒研削・内面研削と研削盤
- 定期試験
教科書
精密機械加工の原理/安永暢男, 高木純一郎 著:日刊工業新聞社,2011, ISBN:9784526066351
キーワード
切削加工,研削加工,工作機械