電子回路
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 必修 |
担当教員 [ローマ字表記] |
上田 哲史 [Tetsushi Ueta] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
電子デバイスの基礎を理解し,増幅回路を中心に電子回路の基本を習得する.
授業概要
半導体の動作原理を理解し,ダイオードの特性,BJT, FET の動作原理を数理的に学ぶ.また,バイアスと小信号等価回路に分離して電子回路を考えることを念頭に,その増幅度や周波数特性,入出力インピーダンスなどの性能を設計する.オペアンプなどの応用回路についても学習する.
到達目標
- ダイオードやトランジスタ,FETなどの各デバイスの原理や特徴を定性的に説明できる
- 各デバイスの数理モデルを示し,特性曲線を描いて説明できる
- エミッタ接地やソース接地基本増幅回路の小信号等価回路および直流等価回路を導き出せて,
かつKVL, KCLを適用,回路方程式を立てられる - 自己バイアス増幅回路について,その目的や動作原理を説明できる
- オペアンプの応用回路について,それらの動作特性を回路方程式をもとに説明できる
授業計画
- 電気回路の復習
- 真性半導体,不純物半導体とキャリア
- PN接合とダイオード
- バイポーラトランジスタ(BJT)およびFETの動作原理と特性 I
- バイポーラトランジスタ(BJT)およびFETの動作原理と特性 II
- 脈流とバイアスおよび小信号等価回路
- BJT, FETの交流特性と等価回路
- 中間試験
- エミッタ接地増幅回路(バイアスの設定と小信号等価回路)
- 入出力インピーダンスと整合,FET ソース接地増幅回路
- 電力増幅回路
- BJT, FETの周波数特性
- 差動増幅回路とオペアンプ
- 帰還増幅の原理と発振回路
- 定期試験とその解説
- 総括講義
教科書
本質を学ぶためのアナログ電子回路入門/宮入圭一 監修,阿部克也 著,:共立出版,2007, ISBN:9784320086302
キーワード
半導体, ダイオード, トランジスタ, FET, 増幅回路, オペアンプ