波動光学
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 必修 |
担当教員 [ローマ字表記] |
岸川 博紀 [KISHIKAWA HIROKI] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
光が電磁波であることを理解し、そのイメージを持てるようにし、光の波動性に起因する現象について理解する。
授業概要
電磁波理論の基礎であるマクスウェル方程式から、電磁場の境界条件やエネルギー、等方性均一媒質中の光波の振る舞い、回折現象、異方性媒質中の光波の振る舞いに関して解説する。
到達目標
電磁波理論の基礎であるマクスウェル方程式の意味を説明できる。
電磁場の境界条件やエネルギーを導出できる。
等方性・異方性媒質中の光波の振る舞いについて説明できる。
光波の回折現象について説明できる。
授業計画
1.はじめに,マクスウェルの方程式と数学: マクスウェル方程式
2.マクスウェルの方程式と数学: 電磁場の境界条件
3.マクスウェルの方程式と数学: 電磁場のエネルギーとポインティングベクトル
4.平面波 -- 等方性均一媒質中の光波(その1): 波動方程式,TEM波
5.平面波 -- 等方性均一媒質中の光波(その1): 反射と屈折,フレネルの公式
6.平面波 -- 等方性均一媒質中の光波(その1): 全反射,エバネッセント波,グースヘンシェンシフト
7.平面波 -- 等方性均一媒質中の光波(その1): 偏光
8.試験1の実施と解説
9.回折する光波 -- 等方性均一媒質中の光波(その2): グリーンの定理と回折積分
10.回折する光波 -- 等方性均一媒質中の光波(その2): キルヒホッフ近似
11.回折する光波 -- 等方性均一媒質中の光波(その2): フラウンホーファー回折,フレネル回折
12.回折する光波 -- 等方性均一媒質中の光波(その2): 単スリット、複スリット,回折と干渉
13.回折する光波 -- 等方性均一媒質中の光波(その2):フーリエ光学
14.結晶内の光波 -- 異媒質中の光波: 異方性媒質における誘電率テンソル,法線方程式
15.結晶内の光波 -- 異媒質中の光波: 結晶学,複屈折,偏光素子
16.試験2の実施と解説
※第8回と16回の解説は,口頭にて行う。
教科書
,2004
キーワード
マクスウェル方程式、フレネルの公式、全反射、偏光、回折積分、フランホーファー回折、法線方程式、屈折率楕円体、複屈折