科目分野	理工学部
選必区分	選必修
担当教員 ［ローマ字表記］	藤方　潤一　[FUJIKATA Jiyunichi]
授業形態	講義

授業の目的

高速・広帯域ネットワークの基盤を形成する光ファイバ通信システムについて，システム構成要素，ならびにシステム化技術を体系的に理解するとともに，具体的なシステム構成に関する知識を深める。

授業概要

伝送媒体となる光ファイバの原理と特性，半導体光源や受光素子の構造と特徴を光通信システム設計の観点から講義する。また，光通信システムの設計に必須となる，光信号の変復調，分岐挿入や合分波などのシステム機能要素についてその概要を説明する。その後，これらの知識をベースとして，バックボーン系やアクセス系における具体的なシステム構成とそのシステム化技術について理解を深める。

到達目標

1. システム設計の観点から，光ファイバの基本原理を理解している。
2. システム設計の観点から，光源や受光素子，ならびに主な光回路を理解している。
3. 光通信における変復調方式を理解している。
4. 中継伝送ならびに多重化の基本原理を理解している。
5. アクセス系における種々の方式を比較し，その違いを説明できる。

授業計画

第１回：光通信の歴史
第２回：光ファイバの構造と光の伝搬原理
第３回：光ファイバの特性
第４回：光源と受光素子
第５回：光の増幅
第６回：光回路
第７回：光通信システムにおける変復調
第８回：変復調におけるS/N
第９回：コヒーレント光通信
第１０回：バックボーン系とそのシステム化技術
第１１回：伝送の多重化
第１２回：中継伝送
第１３回：アクセス系とそのシステム化
第１４回：フォトニックネットワーク
第１５回：まとめ
期末試験

教科書

光通信／石尾秀樹：丸善，2003, ISBN:9784621081082

キーワード

光通信システム，光変復調，光伝送