工学系

電気電子システムコース

照明電熱工学

科目分野 理工学部
選必区分 選必修
担当教員
[ローマ字表記]
下村 直行 [Naoyuki Shimomura]
授業形態 講義

授業の目的

 我々の日常生活に密着し,電気エネルギー利用の最も長い歴史を持つ照明と電熱工学について学修する.前者は視覚情報に深く関係しており,また,後者は効果的・効率的な熱エネルギー利用を目指す.これらの事項についての必要な基礎知識を修得する.

授業概要

 電気エネルギーの利用の方法として最も長い歴史を持ち,また我々の生活に密着した照明と電熱について学修する。光に関する生理心理作用を知り,また照明で扱う単位は他と異なり心理物理量であることを理解した上で,照明で扱う諸基礎量(測光量)を学ぶ。発光現象の機構と種類を学び,各照明ランプ,照明器具を学ぶ。配光,光束等について理解し,基礎的な照明計算(照度計算)手法を学ぶ。光束法を用いた照明設計方法を理解し,簡単な屋内外の照明設計ができるようになる。照明の目的を理解し,量に加えて質的な観点から理解できるようになる。
 電熱に関しては,まず電気加熱の意義を理解する。熱伝達と電気エネルギーから熱エネルギーへの変換の基礎原理を学ぶ。基礎的な電熱計算について学び,電熱設計の基本的な考え方を知る。また温度の測定方法を学ぶ。電気加熱の種類,方法,特徴を学ぶ。

到達目標

1. 各種光源の特性を理解して,屋内外における簡単な照明設計ができる
2. 各種電熱機器の特徴を理解し,基本的な電熱計算ができる

授業計画

第1回:照明の目的,測光量
第2回:光の見え方・色
第3回:照明諸量の定義と単位
第4回:各種光源の特徴と利用方法
第5回:照明計算の基礎
第6回:照明計算(配光,光束)
第7回:照明計算(照度計算,境界積分法)
第8回:照明設計計算(光束法)
第9回:照明の質
第10回:熱伝達の基礎
第11回:電熱計算(熱量計算,加熱電力)
第12回:電熱計算(加熱効率,発熱体設計)
第13回:電気加熱の特徴
第14回:各種電気加熱方式
第15回:電気加熱の実際
定期試験

教科書

新しい照明ノート/大山松次郎 原著,小原清成 編,:オーム社,1996, ISBN:9784274130526

キーワード

照明設計, 視環境,電熱