電力系統工学
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 選必修 |
担当教員 [ローマ字表記] |
北條 昌秀 [Masahide Hohjoh] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
故障計算や同期安定性、電圧安定度の理解を通して送電技術及び配電技術の基礎を修得し、電力系統の計画・運用・制御・保護について、システム思考に基づき、技術者の立場から正しく論じられるようになること。
授業概要
まず、電力系統の理解に必須の三相交流回路を含む電気回路理論と電気磁気学の基礎を復習したうえで、変圧器や送電線の回路表現法と、その回路計算を簡単にする重要な概念である単位法を説明する。
次に、需要家に必要な有効・無効電力を送るための電力の流れ(電力潮流)を計算するための潮流計算法について解説する。そして、送電系統に落雷等の事故が発生した場合の三相不平衡回路の計算を容易にする対称座標法について説明し、計算例を通して故障計算法を修得すべく演習を行う。
さらに同期発電機の動特性について説いたうえで、電力系統の同期安定性について、また各種安定度の概念について説明する。電力系統の安定な運用のためには周波数と電圧(実効値)を一定の範囲内に保つ必要があるが、まずは周波数と有効電力の関係を論じ、周波数を一定に保つ技術について説く。
一方、電圧は無効電力と密接な関係があるため、送電系統と配電系統それぞれにおいて電圧を制御する技術について解説する。加えて、経済的な運用を実現するためのシステム技術や、国内外の電力系統の技術動向について概説し、学修内容がいかに応用されて現実の電力系統を支えているかについて俯瞰的な理解を促す。
到達目標
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授業計画
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教科書
電力系統工学/加藤政一:東京電機大学出版局,2017, ISBN:9784501117702
キーワード
三相電気回路 単位法 同期発電機 潮流計算 対称座標法 故障計算 動揺方程式 系統安定度 電圧安定度 周波数制御