工学系

電気電子システムコース

情報通信基礎

科目分野 理工学部
選必区分 必修
担当教員
[ローマ字表記]
大家 隆弘, 高田 篤 [Takahiro Oie, Atsushi Takada]
授業形態 講義

授業の目的

情報化社会の中核技術の一つである通信技術について基本となる考え方,解析手法を学ぶ。本授業科目では通信技術を正確に理解するための基礎となる理論を学ぶ。具体的には通信に用いる信号を時間領域および周波数領域で解析するための手法,通信路特性による信号劣化の考え方,変調信号の周波数スペクトルを求める手法を学ぶ。更に、情報量と雑音の概念、波形劣化と雑音のある通信路における受信信号に対する最適フィルタ構成の考え方などについて学ぶ。

授業概要

 信号を時間領域および周波数領域で解析するための理論,および信号伝送・処理のための手法について講義する.また信号を用いて情報伝送する観点からの基礎理論を講義する.

到達目標

1.信号の時間領域,周波数領域での解析ができる.(授業計画1-7)
2.信号および情報伝送の基礎理論を修得する.(授業計画8-14)

授業計画

第1回:時間信号の定義,内積と相関
第2回:複素フーリエ級数と信号解析
第3回:フーリエ変換による信号解析
第4回:フーリエ変換の性質と通信応用 (線形システムと畳み込み積分定理)
第5回:インパルスを用いた信号解析
第6回:標本化定理
第7回:信号伝送・処理
第8回:線形時不変システムと通信路
第9回:周波数応答とインパルス応答
第10回:因果律、パルス幅と帯域幅
第11回:帯域幅と立ち上がり時間
第12回:エネルギ/パワースペクトル密度
第13回:離散時間系の線形時不変システムとFIRフィルタ
第14回:ガウス雑音と通信系における符号誤り
第15回:期末試験
第16回:試験の返却と内容の解説

教科書

基礎情報伝送工学 = Information Transmission Basics/古賀正文, 太田聡, 高田篤 著,:共立出版,2016, ISBN:9784320086463
自作プリント等を併用する

キーワード

フーリエ変換, A/D変換, 標本化定理, パワースペクトル, 情報量