地殻岩石成因論
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 選択 |
担当教員 [ローマ字表記] |
青矢 睦月 [Mutsuki Aoya] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
地殻を構成する岩石の多様性と個々の岩石の物理的・化学的性質を理解すること、及び地殻構成岩石の成因の概略をプレートテクトニクスの枠組みの中で理解することを目標とする。
授業概要
プレートテクトニクスに根ざした四国周辺の地史を論じる中で、各地質体に産出する様々な岩石の物理的・化学的性質を紹介し、それらが沈み込み帯という枠組みの中でどのように形成、集積したかを講義する。高圧型変成岩と超塩基性岩類(三波川帯)、高温型変成岩と花崗岩類(領家帯)、付加体(四万十帯)や堆積盆(和泉層群)、及び中新世火山岩類(石鎚層群など)のおおまかな成因を初歩的な岩石学を踏まえて論じる。
基本的に講義形式で進め,授業時間内に小テスト(またはレポート)を課す.小テストの模範解答は次回授業時に示す.また小テスト・レポートには質問記入欄を設け,学生から出た質問には次回授業時に可能な限り回答・コメントする.
到達目標
我々が暮らす地域の地質学的な成り立ちと生い立ちを知るのと同時に,我々の足下を構成する基盤岩類の多様性と成因を岩石学的視点から理解する.
授業計画
第1回:地殻構成岩石と造岩鉱物
第2回:相平衡岩石学の基礎
第3回:メルトが関与した相平衡図
第4回:海嶺での火成活動
第5回:火山弧での火成活動
第6回:四国の地質の概要
第7回:変成相と変成相系列
第8回:三波川変成岩類の成因
第9回:放射年代測定の原理
第10回:三波川帯の年代
第11回:温度・圧力履歴と三波川帯の上昇速度
第12回:四万十帯(付加体)の形成
第13回:領家花崗岩の成因
第14回:中央構造線の活動史
第15回:期末試験
第16回:総括授業
教科書
特に指定しない.授業時に資料を配付する.
キーワード
三波川帯,領家帯,四万十帯,和泉層群,変成岩,超塩基性岩,花崗岩,付加体,プレートテクトニクス