構造地質学1
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 選択 |
担当教員 [ローマ字表記] |
安間 了 [RYO ANMA] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
地球科学の分野のうち、地層や岩石が形成されてから、その後、被る変形を扱う。この変形を扱う分野は構造地質学という学問分野であり、この基本的な事項を理解することを目的とする。
授業概要
構造地質学の基本的な事項を扱う。地層や火成岩は、堆積あるいは貫入した後、様々な変形を受け、断層・褶曲などの地質構造を作る。このような構造を記載・分類し、造山帯で起こっている現象について学ぶ。
到達目標
1.断層が形成されるときの応力場について説明できる。
2.褶曲の形態の分類と、その変形メカニズムについて説明できる。
3.ブーダン・面構造・線構造などの変形現象の基本について説明できる。
授業計画
第1回:整合、不整合、断層、貫入などの、地層と地層、地層と火成岩、火成岩と火成岩の関係
第2回:正断層、逆断層・衝上断層、右横ずれ断層、左横ずれ断層などの断層の分類
第3回:断層と応力の関係について、モール円の考えを導入して断層の形成を理解
第4回:断層運動によって形成される断層ガウジ・断層角礫や、断層が作る地形
第5回:破断の一種である節理と、裂か・細脈の形成
第6回:平行褶曲、相似褶曲、褶曲の分類
第7回:それぞれの褶曲のタイプによって、どういう変形が起こったかという褶曲のメカニズム
第8回:褶曲軸のプランジと地質図上の馬蹄形分布,異なる2方向の褶曲の重ね合わせ
第9回:褶曲の形を解析する手法
第10回:衛星画像で見る断層、褶曲、火山、隕石孔などの地質構造・地質現象
第11回:岩石の変形の結果形成される片理、片麻、劈開などの面構造
第12回:岩石の変形の結果形成される鉛筆構造、マリオンなどの線構造
第13回:横方向に伸張することにより形成されるブーダンと膨縮構造
第14回:火成岩脈から解析される古応力場
第15回:液状化によって形成される砕屑岩脈と泥火山
第16回:期末試験
教科書
構造地質学/狩野謙一, 村田明広著,:朝倉書店,1998, ISBN:9784254162370
キーワード
地質構造、断層、褶曲