細胞機能学
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 選択 |
担当教員 [ローマ字表記] |
渡部 稔 [Minoru Watanabe] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
細胞増殖のメカニズムやシグナル伝達系、細胞分裂周期の調節は、細胞のガン化や老化と密接に関連した現象である。また細胞運動はガンの転移に、インプリンティングはさまざまな疾患に関連している。これらの生命現象を、タンパク質や遺伝子の働きを通じて有機的に理解する。
授業概要
この授業では、細胞のもつさまざまな機能を遺伝子やタンパク質のはたらきを通じて学ぶ。細胞の持つ基本的な機能として細胞周期のしくみ、細胞骨格、細胞接着、細胞運動、シグナル伝達系、細胞増殖について学ぶ。そののちに、より高次の生命現象であるガン、老化、生体防御機構について、細胞レベルから個体レベルにいたるまでを学ぶ。この授業では、これらの現象の分子的なメカニズムについて学ぶため、遺伝子やタンパク質の機能について理解させる。
到達目標
高次生命現象である、細胞増殖、細胞死、生体防御などを、タンパク質や遺伝子の働きを通じて有機的に理解することがこの授業の目標である。
授業計画
第1回:核とDNAの基本構造
第2回:細胞周期
第3回:細胞周期の調節
第4回:細胞膜、細胞骨格
第5回:細胞接着と細胞運動
第6回:細胞内シグナル伝達系I(受容体)
第7回:細胞内シグナル伝達系II(リガンド)
第8回:シグナル伝達のクロストーク
第9回:(中間総括・確認テスト)
第10回:インプリンティング
第11回:ガン遺伝子とガン化のしくみ
第12回:細胞死
第13回:老化
第14回:生体防御
第15回:学期末テスト
第16回:総括授業・レポート返却
教科書
分子生物学/深見泰夫 編著,:化学同人,2011, ISBN:9784759811025
キーワード
細胞増殖、シグナル伝達系、細胞分裂周期、細胞骨格、細胞接着、細胞運動、ガン、老化