発生遺伝学
科目分野 | 理工学部 |
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選必区分 | 選択 |
担当教員 [ローマ字表記] |
真壁 和裕 [Kazuhiro Makabe] |
授業形態 | 講義 |
授業の目的
脊椎動物の体に特有の構造や器官の発生を中心に、遺伝学的なアプローチがいかに強力であるかを学ぶ。脊椎動物に特有の構造ができる際の複雑で精妙かつ巧妙なしくみが、どのような方法によって解明され、またどのような分子機構によって支えられているかを理解し、その分子メカニズムを他人に説明できるようになること。
授業概要
「分子発生学」で学んだ知識を前提として、我々の属する脊索動物門,とりわけ脊椎動物の発生に焦点を当てて、小型魚類やほ乳類の発生で特異的に見られる重要な発生現象の中から例を取り、脊索動物門で共有されたボディプランの概略を理解すると共に、現代遺伝学的技術を駆使した先端的な研究によって明らかにされた、胚葉形成、体軸形成、四肢形成、神経系や神経堤の発生、さらには顔面や顎の進化背後にある遺伝的分子機構を学ぶ。
到達目標
脊椎動物のボディプランを分子レベルで理解できるようになること。
授業計画
第1回:基本概念と技術
第2回:小型魚類とマウスの発生概説
第3回:脊椎動物のボディプラン
第4回:左右軸形成
第5回:内胚葉性器官の形成
第6回:体節形成
第7回:中胚葉性器官の形成
第8回:肢芽形成
第9回:四肢形成
第10回:中枢神経系の形成
第11回:神経堤細胞
第12回:顔面形成
第13回:鰓と顎の進化
第14回:発生異常と遺伝
第15回:定期試験
第16回:総括
キーワード
脊椎動物、ボディプラン、進化