理学系

生物科学系講座

生物化学1

科目分野 理工学部
選必区分 必修
担当教員
[ローマ字表記]
平田 章 [HIRATA AKIRA]
授業形態 講義

授業の目的

 生体を構成する生体高分子のうち,アミノ酸・タンパク質・酵素に焦点を当て,その化学構造など基礎的な事項から,それらの生体内における機能や分析法までの総合的な理解を目的とする。
到達目標:
1.アミノ酸・タンパク質・酵素の基本的な構造と機能が理解できる.
2.アミノ酸・タンパク質・酵素の分析法が理解できる.

授業概要

地球上の生物はすべて細胞を構成単位としている。この授業では、細胞を構成する生体高分子およびその構成要素のうち、アミノ酸・ペプチド・タンパク質・酵素に焦点を当てて解説する。これらの生体高分子の化学構造やタンパク質の構造階層などの基礎的な事項から、それらの生体内における機能について解説する。また、タンパク質が生体ではたす機能として最も重要なものの一つである酵素について、酵素が触媒する反応の化学量論的、速度論的解析法についても解説する。

到達目標

1.アミノ酸・タンパク質・酵素の基本的な構造と機能が理解できる.
2.アミノ酸・タンパク質・酵素の分析法が理解できる.

授業計画

第1回:ガイダンス(シラバス、評価方法、課題、定期試験、webによる資料活用法などの説明)
第2回:アミノ酸の構造と機能,分析法
第3回:タンパク質の一次および二次構造
第4回:タンパク質の三次および四次構造
第5回:タンパク質の機能と分離法
第6回:タンパク質の定性・定量法
第7回:タンパク質の一次および二次構造解析法
第8回:タンパク質の三次および四次構造解析法
第9回:酵素の分類と性質
第10回:酵素の触媒機構
第11回:酵素反応速度論(1):ミカエリス-メンテン式と速度論的解析法
第12回:酵素反応速度論(2):酵素反応の阻害様式と速度論的解析法(競合阻害,反競合阻害,混合阻害)
第13回:タンパク質の変性と再生
第14回:プロテオーム解析
第15回:定期試験(筆記試験)
第16回:総括授業(定期試験解説と成績照合)

教科書

ヴォート基礎生化学/DONALD VOET, JUDITH VOET, CHARLOTTE PRATT 著,田宮信雄, 八木達彦, 遠藤斗志也, 吉久徹 訳,Voet, Donald,Voet, Judith G,Pratt, Charlotte W,田宮, 信雄, 1922,八木, 達彦, 1933,遠藤, 斗志也, 1953,:東京化学同人,2017, ISBN:9784807909254

キーワード

タンパク質,アミノ酸,酵素,プロテオーム